― キャラ図鑑|例話発酵組 ―
■ キャラ概要
名前:浦島課長(うらしまかちょう)
分類:腐敗マネジメント型
生息域:中間管理職ゾーン
主な活動時間:会議・指示・修正依頼
特徴:現場と時間感覚が乖離している
■ 解説(一言で)
変化の外に長く居すぎて、現実の速度に戻れなくなった管理職。
■ 主な特徴
- かつては現場にいたらしい(本人談)
- 顧客の時間より、社内の整合性を重視
- 「目的」「因果」「熱意」という抽象語を好む
- 具体的な基準・判断材料は示さない
- 議事録や文章表現に強い関心を持つ
- 自身は入力・修正作業を行わない
- 部下のスピード感に違和感を覚える
■ 代表的なセリフ
「まずは話を聞いてこい」
(※何を/どこまで/どれくらいかは不明)
「目的をちゃんと考えよう」
(※顧客の目的は未確認)
「それは熱意が足りないな」
(※行動基準は示されない)
「PC、ちょっとやめようよ」
(※議事録当番中)
■ 行動パターン(観察記録)
- 見積もり前商談を好む
- 概算提示より対面を重視
- ヒアリング項目は都度変わる
- 判断基準は課長裁量で変動
- 曖昧な指示→結果のみ厳密評価
- 修正依頼は細部中心
- 本質改善には踏み込まない
■ なぜ生まれるのか(構造)
浦島課長は、個人の資質ではなく構造の産物である。
- 長期雇用による評価の内向き化
- 成果より「管理している感」が評価される文化
- 現場から離れた期間の長期化
- 顧客接触の減少
- 変化がないこと=安定という誤認
結果として
現実との接点が希薄化し、過去の成功体験が判断軸になる。
■ 発酵組的コメント
浦島課長は、悪意を持たない。
むしろ真面目で、組織を守ろうとしていることも多い。
ただし――
現実の速度で動く人から見ると、
時間を止めたまま指示を出しているように見える。
■ このキャラが出現したら
- 会話が抽象論に寄る
- 修正が増える
- 判断が遅れる
- 顧客視点が後回しになる
そんな兆候が見えたら、
それは浦島課長型ムーブかもしれない。
